見積チェックの清光です。
引越の営業を10年、見積は1万5000件以上つくってきました。
このサイトでは、お手元の見積書をどう読むかをお伝えしています。
引越しの見積もりを取り始めてから、個人情報をどこまで答えたものか、迷っていませんか。
名前も住所も電話番号も聞かれるままに書いたけれど、あれはどこへ行ったのか。そう思っている方は少なくありません。
この記事では、渡した情報がどこまで広がるのかと、逆に伝えたほうが得をする情報とを分けてお話しします。

引越しの見積もりで個人情報はどこまで渡るのか
先に結論を書くと、渡る範囲を決めているのは会社の姿勢ではなく、依頼の経路のほうです。
一括見積サイトを使った場合、1人のお客様の情報が、3〜10社に同時に流れます。
各社はその情報に、1案件あたり1000円程度、あるいは成約時に15%程度を払っています。だから電話が何本も鳴ります。
電話をかけてくる受付の方に悪意はありません。お金を払って買った情報なので、仕事としてかけているだけです。
一方、引越会社のサイトから直接申し込んだ場合、情報が渡るのはその1社だけです。
仕組みの細かいところは一括見積サイトの仕組みの記事に書いています。
ただ、これは「一括見積サイトを使わないほうがいい」という話ではありません。
一括見積サイトを使えば安くなります。その代わり電話が鳴り、営業の本気度は下がります。
使わなければ電話は鳴らず丁寧に扱われますが、金額のほうは高くなります。どちらを取るかは、ご自身が決めることです。
なお当サイトは、1件のご依頼を複数社に売る形ではなく、1社にお取り次ぎしています。
金額を出すために、実際に必要な情報
では、聞かれた情報のどこまでが、本当に見積に要るのでしょうか。
実務では、基本料金は物量・付帯サービス・開始時間の枠・日程・距離の複合で決まっています。
つまり金額を出すために要るのは、この5つに関わる条件です。
- 荷物の量と、大きな家具の有無
- 今の家と新居の階数、エレベーターの有無
- 前面道路と、トラックを停められる場所
- 引越日と、開始時間の枠
- おおよその距離が分かる程度の所在地
- エアコンなど、電気工事の脱着の有無
ここが曖昧なまま出た金額は、当日に内容違いとして戻ってきます。
逆に言えば、この範囲を出し惜しみしても得にはなりません。
伝えないほうが損をする情報もある
個人情報は守るものですが、見積の場では、隠すほど損をする情報もあります。
ひとつは、他社の見積金額です。
隠されると、営業は自社が安くできるのかどうかを判断できません。
営業は「この客はいくらなら決まるのか」を測れないので、様子見の金額を出すか、そのまま離れることになります。
見せてもらえれば、他社より安くできるなら下げる、高くなるなら引く、とその場で答えられます。
もうひとつは、荷物です。
少なく申告して安くしようとする方がいますが、これは効きません。
訪問見積では、お客様が口で説明することより、部屋が語る情報のほうが多いからです。
営業は荷物量以外もよく見ています。だから隠しても金額は下がらず、当日の積み残しとして返ってきます。

事情や希望も同じです。値切りの圧をかけられるより、事情を聞けたほうが営業は動きやすくなります。
どこまで答えるかを決める順番
- 依頼する前に、何社まで情報が渡ってよいかを先に決める
- 金額に関わる条件(荷物・階数・道・日程・時間の枠・脱着)は正確に伝える
- 他社の見積金額と、日程を動かせるかどうかの事情は隠さない
- 頼まないと決めた会社には、はっきり断って追いかけを止めてもらう
この順番を先に決めておくと、電話口でどこまで答えるかに迷わなくなります。
よくある質問
Q. 電話番号を伝えたくありません。メールだけで進められますか?
メールのみのご希望は、仕組みのうえではあまり効きません。1件分の費用を払った各社に、電話をかける動機が残るからです。
確実なのは一括見積サイトを経由しないことですが、その分だけ金額は高くなりがちです。
Q. 引越先の住所は、契約前でも伝える必要がありますか?
距離と建物の条件が金額を決めているので、そこが分かる程度には必要になります。
番地まで出したくなければ、市区町村と、階数・エレベーター・前面道路だけでも先に伝えてください。
Q. 家の中を見られたくないので、訪問見積は避けたいです。
お気持ちは分かります。ただ、当日に荷物が増えていたときの責任が、見積の取り方で分かれます。
訪問見積なら営業の見落としとして会社が引き受け、電話やメールだけなら申告漏れとしてお客様の側に残ります。
訪問見積は安くするための手段ではなく、当日の保険だとお考えください。
まとめ
- 情報がどこまで渡るかは、会社の姿勢ではなく依頼の経路で決まる
- 一括見積サイトは安くなる代わりに情報が複数社へ流れる。どちらを取るかは自分で決める
- 金額に関わる条件は、出し惜しみしても得にならない
- 他社の金額と事情は、隠すほど下がったはずの金額が下がらないまま終わる
- 訪問見積を受けるかどうかは、安さではなく当日の責任の置き場所で決める
ここまで分かれば、次に電話がかかってきたときに、何を答えて何を答えないかをご自身で決められます。
お手元の見積書について、判断に迷うところがあればご相談ください。
実際の見積書を拝見して、内訳の読み方をお伝えしています。
今後とも宜しくお願い致します。

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