見積チェックの清光です。
引越の営業を10年、見積は1万5000件以上つくってきました。
このサイトでは、お手元の見積書をどう読むかをお伝えしています。
引越しの見積もりを、電話も訪問もなしで、メールだけで済ませたいと思っていませんか。
電話に出る時間もありませんし、家に上がられるのも気が進まない。その気持ちはよく分かります。
この記事では、メールだけで出てきた金額をどう読むかと、依頼の文面に何を書いておくかをお伝えします。

引越しの見積もりは、メールだけでも金額は変わりません
まず、金額そのものの心配は要りません。
私の見てきた範囲では、訪問して出す金額と、電話やメールで出す金額に、傾向としての差はありません。
訪問見積の目的は正確な物量の把握であって、訪問したから高くなる、安くなるというものではないからです。
ですから「メールだけだと足元を見られるのでは」という不安は、ひとまず外して構いません。
メールで出た金額は、あなたが書いた内容に対する金額です
ただし、金額の性質は変わります。
営業は部屋を見ていないので、あなたが書いたことだけを前提に金額を組み立てています。
引越しの基本料金は、物量・付帯サービス・開始時間の枠・日程・距離の複合で決まります。
この5つのうち、メールに書かれていないものは、金額に入っていないと考えてください。
つまりメールの見積もりは、金額の精度が低いのではなく、前提の範囲が狭いのです。
依頼のメールに書いておくこと
書き切れるかどうかで、返ってきた金額が使えるかどうかが決まります。
次の順で書いておくと、他社と並べられる形の金額が返ってきます。
- 引越しの日と、開始時間の枠(午前指定か、時間はおまかせでよいか)
- いまの家と引越し先の住所、それぞれの階数とエレベーターの有無
- 建物の前の道路に、トラックを停められるかどうか
- 大きい家具と家電の一覧(冷蔵庫・洗濯機・ベッド・ソファなど)
- ダンボールのおおよその個数
- エアコン・食洗機・ウォシュレット・BSアンテナの脱着が要るかどうか
- 梱包を自分でやるか、頼むか
- 返信は税込の総額でほしいということ
面倒に見えますが、一度書けば同じ文面を各社に送れます。
条件のそろっていない見積書は並べても比較にならないので、ここで手間をかけるほど後が楽になります。
ここは、金額を動かせる場所でもあります
この中で金額に効くのは、日程と開始時間の枠です。
お客様が一番見落とすのがここで、同じ荷物・同じ距離でも金額は動きます。
ですから「土日祝でなくても構いません」「開始時間はおまかせで構いません」と最初から書いておく。
あとから値引きをお願いするより、こちらのほうがよく効きます。
書き切れないものは、責任の話になります

それでも、メールでは書き切れないものが残ります。
押入れやクローゼットの奥は、荷造りを始めて初めて全部が見えることが多いからです。
物量の判断はもともとプロの仕事なので、「これなら2トンで足りますよね」とこちらが決める必要もありません。
そして当日に内容が違っていたとき、その責任は見積の取り方で分かれます。
| 見積の取り方 | 当日に荷物が増えていたら |
|---|---|
| 訪問見積 | 営業の見落としとして、会社が責任を取る |
| 電話・メール見積 | 申告漏れとして、請求されるか、積めなければ置いていく |
安全のため先にダンボールから積むので、残るのは梱包の終わっていない小物からです。
だから訪問見積は、安くしてもらうためではなく保険として受けるものだと考えています。
メールだけで進めるというのは、この保険を自分で持つということです。
先に答えておきます
Q. メールだけにすれば、電話は鳴りませんか?
依頼の経路によります。会社のサイトから直接送ったのなら、メールで返ってきます。
一括見積サイト経由だと、メールのみ希望は仕組み上あまり効きません。
1人の依頼が3〜10社に同時に流れ、各社は1案件あたり千円ほどを払って買っているので、電話をかける動機が消えないからです。
これは会社の意地悪ではなく、仕組みの話です。かけてくる受付の方に悪意はありません。
ただし一括見積サイトには、安くなるという実利があります。電話が鳴ることと営業の本気度が下がることが、その引き換えです。
使わなければ電話は鳴らず丁寧に扱われますが、そのぶん高くなります。どちらを取るかは、あなたが決めることです。
なお当サイトは、1件の依頼を複数社に売るのではなく、1社に取り次いでいます。
Q. 総額しか書かれていないメールは、不親切ではありませんか?
内訳は聞かれればすぐ答えられるものなので、まず聞いてみてください。
問題なのは内訳が無いことではなく、聞いても出てこないことです。
Q. 他社の金額は、メールでは伏せたほうがいいですか?
伏せないほうが安くなります。
金額が見えれば、営業は自社が安くできるかを判断できるので、下げられるところまで下げるか、無理なら引きます。
隠されると判断ができないので、様子見の金額のまま終わります。
まとめ
- 出てくる金額の傾向は、訪問でもメールだけでも変わらない
- ただしメールの金額は、あなたが書いた内容に対する金額
- だから見るのは金額欄ではなく、返信に書かれた前提が実際と合っているか
- 日程と開始時間の枠は、最初から動かせると書いておくほうが効く
- 書き切れないなら、訪問見積を保険として受ける
ここまで押さえておけば、メールで返ってきた一通を、他社と同じ土俵に並べて判断できるようになります。
お手元の見積書について、判断に迷うところがあればご相談ください。
実際の見積書を拝見して、内訳の読み方をお伝えしています。
今後とも宜しくお願い致します。

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